「はじめてPM(プロジェクトマネージャー)になった人は、どんなことをすればプロジェクトを成功に導くことができるのか?」
そんな問いに答えてくれる書籍があります。
その書籍はPMBOK(ピンボック)を体系的に学ぶことができる書籍です。
PMBOKと聞いて何んだか難しそうだなと思われる方もいるかもしれません。
しかし、PMBOKは身近なことでも活用できる便利な考え方なんです。PMBOKを活用することで物事を順序立てて進めることができるそうです。
例えば、お家のリフォーム、オフィスの移転など。
PMBOKは、遠い雲の上の存在だと思っていましたが、PMBOKを詳しく知ることでより身近な、日常にも役立つ考え方だと分かりました。
それに実際、プロジェクトメンバーとしてプロジェクトに関わる場合、PMがどんなことをしているかを知ることで、どのように振る舞えばPMが喜んでくれるかが分かります。
プロジェクトの勘どころを知ることができます。
それってメンバーにとってもPMにとっても嬉しいことではないでしょうか。
そんなPMBOKを基礎から学べる書籍がこちらです。
目次
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PMBOK(ピンボック)とは
Project Management Body of Knowledgeの略称で、アメリカの非営利団体PMI(Project Management Institute)が策定した、プロジェクトマネジメントの知識体系をまとめたガイドブックのことです。
プロジェクトマネジメントの世界標準として広く認知されており、建設、IT、製造などあらゆる業界で活用されています。
PMBOKの重要なポイント
PMBOKの重要なポイントを整理して解説します。
1. PMBOKの目的と役割
プロジェクトを成功させるための「共通言語」と「標準的な枠組み」を提供することです。
- 属人化の防止: 「あの人じゃないとできない」という状況を減らし、誰が管理しても一定の品質を保てるようにする。
- 成功率の向上: 過去の知見(ベストプラクティス)を体系化し、失敗のリスクを減らす。
- 共通言語化: メンバーやステークホルダー(利害関係者)間で、用語や手順の認識を合わせる。
2. 大きな転換点:第6版から第7版へ
PMBOKは数年ごとに改訂されますが、2021年にリリースされた第7版で内容が大きく変わりました。
現在、PMBOKを学ぶ際は、この「変化」を理解することが重要です。
- 第6版まで(プロセス重視):
- 「何をどの順番でやるか」という手順(プロセス)を重視。
- 主にウォーターフォール型(計画通りに進める手法)に最適化されていた。
- 「10の知識エリア」と「5つのプロセス群」が基本。
- 第7版(原理・原則重視):
- 「どのような考え方で行動すべきか」という原理・原則(プリンシプル)を重視。
- アジャイル型(変化に対応する手法)やハイブリッド型も含め、あらゆるプロジェクトに対応できるように変化。
- 「成果物(Output)」よりも「価値(Outcome)」を提供することに焦点を当てている。
3. 第7版の主要構成(現在のスタンダード)
最新のPMBOKは以下の2つの軸で構成されています。
① 12の原理・原則 (The Standard for Project Management)
プロジェクトマネージャーが持つべきマインドセットです。
- スチュワードシップ(勤勉、尊重、世話役としての行動)
- チーム(協働的な環境の構築)
- ステークホルダー(利害関係者との関わり)
- 価値(価値の提供に焦点を当てる)
- システム思考、リーダーシップ、テーラリング(最適化)、品質、複雑性、リスク、適応性、変革など。
② 8つのパフォーマンス領域 (The Guide to the PMBOK)
プロジェクトの成果を出すために活動すべき領域です。
- ステークホルダー: 利害関係者との適切な関係維持。
- チーム: チームの育成とリーダーシップ。
- 開発アプローチとライフサイクル: ウォーターフォールかアジャイルかなど、進め方の決定。
- 計画: プロジェクト全体の計画立案。
- プロジェクト作業: 実際のタスクの実行と管理。
- デリバリー: 価値ある成果物の提供。
- 測定: 進捗や品質の計測。
- 不確かさ: リスクや曖昧さへの対応。
4. 伝統的な知識体系(第6版の概念)
第7版が出ても、第6版の具体的な管理手法(QCD管理など)は実務で依然として重要視されています。
- Q (Quality/品質): 要求された品質を満たす。
- C (Cost/コスト): 予算内で完了させる。
- D (Delivery/納期): スケジュール通りに進める(PMBOKではScheduleと言います)。
- 10の知識エリア: 統合、スコープ、スケジュール、コスト、品質、資源、コミュニケーション、リスク、調達、ステークホルダーの管理。
5. PMP資格との関係
PMBOKガイドは、国際資格であるPMP (Project Management Professional) 試験の基礎となるテキストです。
PMPを取得することは、PMBOKの知識を有し、実務で活用できる能力があることの証明となります。
まとめ
PMBOKは「プロジェクト管理の教科書」ですが、単なるマニュアルではありません。
- 昔は「手順書」としての性格が強かった(第6版以前)。
- 現在は変化の激しい時代に合わせて「価値を提供するための指針」へと進化している(第7版)。
プロジェクトの状況に合わせて、これらの知識をテーラリング(最適化・調整)して使うことが最も重要とされています。






















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